ヒアルロン酸注入の勉強会

台風も近づいていた週末、アラガン社の主催するヒアルロン酸注入の勉強会に参加してきました。

日本全国から、300人以上のDrが集まっての勉強会、とても勉強になりましたし、今後のヒアルロン酸注入に関しても、学びとなる点が多かったです。

飛行機が飛ばない可能性もあるので、早めに帰ってこなければならなかった点だけが残念…

今回の勉強会で感じたこと
・ヒアルロン酸注入やボトックス注射が、理論的になってきてDrの技術がさらに良い方向に進む
・ヒアルロン酸注入部位が10年前と比べると変わってきている
・ヒアルロン酸注入の意味が変わってきている

この3点です。

理論的になってきている 

解剖学的に、どの部位のどの筋肉がどういう構造をしているかがより分かってきて効果的な治療部位がはっきりしてきた点、そして、血管などがなくて、安全に治療できる部位もより明確になっている。
今回、勉強した部位の中で、額のヒアルロン酸注入がとても良いなと思いました。

ただし、セミナーでは額の一部部位に注入していただけなので、これが額全面となるとどのくらいの量が必要になるかなど、一度検討してみる必要があります。
額のしわに対して、ボトックスと組み合わせてより良い治療ができるかも。

注入部位が10年前と変わってきている

以前は、法令線が気になる…という皆様のご要望に対し、実際に法令線にヒアルロン酸注入を行なう方法が取られていましたが、ここ数年、変わってきています。
この点に関しては、セミナーのすべてを聞いてこれなかったので、追って情報を仕入れようと思います。

注入の意味が変わってきている

先ほどの注入部位が変わってきていると関係性が高いですが
昔は、 ヒアルロン酸で凹んでいる溝を持ち上げて平らにする という意味合いが強かったと思います。
溝を埋める。

ここ近年は、減ってきたボリュームを元通りに戻すためにヒアルロン酸を使うという概念が主流です。
年齢とともにたるみが起こりますが、たるんでいるだけではなく、ボリュームもかなり減っています。
脂肪のボリューム
皮膚の厚さ自体のボリューム
骨のボリューム
全てが減っている。
特に目立ちやすい部分は、こめかみと顎先ですね。
ココのボリュームを増やしてあげると、全体として若々しい印象になります。

皆様のニーズはどこにあるのかを見極めての治療が不可欠

ヒアルロン酸の注入場所や意味が変わってきているので、治療希望の方のニーズが何なのかをしっかり見極めて、分かりやすく説明できることが大切だなと痛感しました。

法令線が気になる…と受診される方は
法令線が気になるのか、
それとも、法制線が深くなって自分が思っている以上に年齢を感じる顔が嫌なのか…それならば、若々しい印象になるためには、法令線ではなくどこの場所にヒアルロン酸を使うとより効果的なのかを説明できないといけません。

勉強してヒアルロン酸の効果や可能性を再確認したとともに、治療を受けられる皆様への分かりやすい伝え方を考えていかなければならないという課題を見つめなおした1日でした。

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