漢方薬のツムラ さんにお願いして、ヨクイニンの勉強会を開催して頂きました。
ヨクイニンの効能効果(薬理作用)
ツムラさんの資料によると
ヨクイニンの主成分:脂質類、でんぶん、多糖類
薬理作用(効果):関節水腫改善作用(ヒト)、抗炎症作用(in vitro)、抗疣贅作用(ヒト)
*ヒト…実際の患者さんで効果が認められている in vitro…実験で効果が認められている
でした。
美肌効果は抗炎症ゆえか?
ヨクイニンは、美肌効果があると巷では言われますが、薬理作用的には???と言わざるを得ません。
そもそも
美肌効果とは何を指すかを定義しないと話になりませんよね。
美肌になる事がどういう事なのか…思いつくままに書いていくと、
1)肌荒れ(かゆみ、ガサガサ、ぶつぶつ)が治る
2)肌荒れはないがシミがない美白状態
3)肌荒れはないがイボやほくろもない状態
この3つ。
1)の肌荒れが治る…に関しては、炎症を抑える効果があるので、美肌効果があると言って良いと言えます
問題は2)と3)
2)の美白になる… 残念ながら美白効果はありません。この場合の美肌効果は無いと言えます
3)のイボやほくろ…皆さんが治したい「イボ」とは、実は脂漏性角化症や軟線維腫と呼ばれる腫瘍(皮膚の構造物)です。ほくろも同様に腫瘍(構造物)です。皮膚の構造物なので、抗炎症作用や抗疣贅作用は関係ありません。 つまり、美肌効果は無いと言えます。
まれですが、顔にウイルス性のイボがあるケースでは、ウイルス性のイボ=疣贅なので、こちらは抗疣贅作用により美肌効果があると言えます。
まとめ
ヨクイニンの効果に関しては
・抗炎症効果
・抗疣贅効果
肌荒れをしている時や、ウイルス性のイボがある人には効果がある
よりきれいな肌や美白を求める人、首イボ、顔イボ、老人性イボ、ほくろには効果がない