今回、次回と2回にわたってお伝えします。
マスクをつける機会が増えて
・ニキビがほっぺに急にできた
・顎のニキビができている
・頬がなんだか赤い
・頬がガサガサしてきた
という患者さんが増えています。
これ、全部マスクの付け方が問題で起きているスキントラブルです。
マスクの素材が固くて、肌とマスクがこすれることによって、刺激で肌荒れを起こします。
特に肝斑タイプのシミでは、こすれる刺激と、肝斑のできやすい場所が、まさに一致しているので、マスクを正しくつけないと、どんどん肝斑が悪化してしまうΣ(・ω・ノ)ノ!
最近、患者さんたちがみんな肝斑が悪化して受診していますもの…
さて、本題。
①まずは、絶対に間違えてはいけない、マスクの裏表
マスクの構造は、顔にあたる部分はできるだけ1枚の素材、外側になる方にゴムだったり、耳の部分の重なりがきます。
この、素材の縁とかゴムの接着部分はマスク全体の中で一番硬くて刺激が強いので、絶対にこの部分を肌に当てないようにしてください。
②マスクのサイズ、小さめはNG
確かに、大きすぎるのも顔にフィットしなくて感染対策になりませんが、小さすぎるマスクは
・頬の丸みの強いところ
にちょうどマスクの縁がきて、さらに密着度が良いおかげで摩擦が強くなります。
もう一つ。ゴムのハリ感が強くなって、ゴムの当たるところにニキビなどもできます。
マスクを選ぶ際は、
□長時間付けてもマスクの痕が頬につかない
このサイズ感を重視してください。
③マスクを外すときは両手で耳から外す
マスクをつけている時によく見かけるのは、食べ物を食べる際などに顎の下にマスクを下げる行為…
これは、感染症対策的にも、肌荒れ予防的にも良くないです。
マスクを顎の方に下げるという事は、頬の上でマスクを上から下に引っ張ることになり、摩擦が起きます。
ちょっとした摩擦だけれども、毎日何度も繰り返せば積み重なって大きな刺激に!
口元を開けたい時は、両手でマスクの耳の部分を一度に外す方法が、一番肌に負担をかけません。
④走らない
マスクを着けたまま走ると、マスクが頬の上でずれて上下に動きます。
これでは、頬をタオルでごしごししながら生活しているようなもの。
マスクをつけている時は、素早い上下運動は避けるようにしてください。
以上、マスクの付け方「その1」でした。
次回は、より一歩上を行くマスクのシミ・肌荒れ防止の付け方をお伝えします。
*今回のポイントでは、感染対策にも役に立ちます。次回お伝えする方法は、感染対策の面で効果が劣ってしまいますので、十分にご注意ください。