今日は、日々患者さんから美容相談を受けてどのようなことを「診断」し「考え」て治療を提案しているか、お伝えします(^^)/
本日は、そばかすのお悩み。
お悩み:そばかすが何をしても改善しないのです…
40代の女性。
そばかすが小さいころからの悩みで、何をしても改善しない
今回の患者さんは、両頬・鼻の上にも点々とあるぱっと見、そばかすの患者さんです。
診断のポイント
・一つ一つの点々が独立している
鼻の上にも点々があるという点が、そばかすの特徴です。
そばかすと似ている「肝斑」では、この鼻の上の点々が出ることはありません。
そして、ひとつひとつの点々が独立しているというのも、肝斑と見分けるポイントとなります。
肝斑の場合は、多くの方で点同士がくっついて融合しています。
この段階でのおすすめ治療
2)トーニング
3)塗り薬「リペア」
今までの治療歴・日常生活でおすすめ方法を絞り込む
もう少し、お話を聞いていくと……
・10年ぐらい前に10回以上フォトの治療を行ったことがあるが、全然変化がなかった。
・日常生活では全く日に当たらない。冬でも日焼け止めを欠かさない
う~ん((+_+)) そばかすとしては、ちょっと変です。
そばかすなら・・・フォトで薄くなるはずなのです。全く変化がなかったという点が引っかかります。
特に、1回目の治療のあとは、そばかすに薄く茶色のかさぶたが出来て(そばかすが3割り増しぐらいで濃くなったような見た目)、そのかさぶたが1週間ほどでとれて、「シミが薄くなった!」と実感できるはずなのですが・・・
それと、そばかすは、キレイになっても日に当たるとまた出てくる性質のシミです。
ですから、秋冬はややきれいで、夏になると濃くなってくるという、変化が多少は見られることが一般的です。
以上を踏まえると、そもそも、そばかすという診断が怪しい…… フォトを10回も治療して、全く変化がなかったのであれば、フォトは治療の選択肢から外れる。
ということを考えます。
そこで、もう一度お肌の状態を見ますと…やはり見た印象は「そばかす」です。
診断としては、そばかす。ただし治療経過から、アザの可能性も頭に入れて、施術を提案する!
こんな事を頭の中で考えながら、続いて、治療方法の提案です。
そばかすでも、アザでもメリットのある治療…
今回は、レーザートーニングを5回ほど行うことが、デメリットがなくそれだけでも改善される可能性があるので、最初の提案です。
そして、レーザートーニングを5回行っても、変化に乏しければ、アザレーザー治療をおススメします。
アザレーザーを最初からお勧めしないのは、そばかすには強すぎる治療だからです。
治療後に、点々の内出血を起こしたりもします。
診断的に、アザが確定なのであれば最初からアザレーザーをおススメしますが、診断は「そばかす」なので、このような順序での治療となります。