化粧品に配合する有効成分として、代表的なビタミンC。
でも、そのビタミンCって
・いったいどんなもの?
・何に効くの?
なんて疑問が湧いてきますよね。
私も、化粧品に配合する有効成分として新しい成分をいろいろ調べたり、「こんな働きをする成分を入れたい」と研究チームとあれこれ相談するのですが、
結局、それならビタミンCの方がよりいいよね…
やっぱりビタミンCの方が強い作用が出るね…
というところに落ち着きます。
かなり昔から、化粧品に取り入れられているのに今現在も有効成分として第一線に君臨。
そんなビタミンCをもっともっと紐解いていきたいと思います。
ビタミンCは酸化防止剤
ビタミンCの効果はさまざまあるのですが、その中でも一番目立つ効果…それは、酸化防止です!!
酸化って何?
酸化とは、簡単に言えばものが劣化するということです。
揚げ物の油をずっと空気にさらすと…色も悪くなり、臭いも悪くなりますよね。
それこそ、ポテトチップスを食べ忘れて賞味期限も切れちゃった…というものをあけると、油焼けしたような臭い…
こういった、劣化するような状態です。
化粧品も、紫外線や酸素の影響で酸化して品質が悪くなります。
この、酸化を防止する働きをする代表選手が「ビタミンC」。
清涼飲料水にもこのように配合されています。
ピュアビタミンCとビタミンC誘導体がある
ビタミンCと一括りにしてしまいますが、実は化粧品の原料を見ても「ビタミンC」とは書いてないことがほどんど。
よく見る表記はアスコルビン酸。
このアスコルビン酸は、ビタミンCそのものを入れています。
ビタミンCそのものってとても効果ありそうですが
実は、ビタミンCそのものの状態で配合されるとお肌に対して効果を示す前に、すっかり使われてしまっているのです👩⚕️
そう化粧品の劣化を防ぐ、酸化防止剤の役割で消耗されちゃってます。
それなので、ビタミンCそのもの(アスコルビン酸)を配合しても、お肌のきれいには役に立たないのです。
例えば、美白成分のハイドロキノン。クリニックで院内製剤を作る際の原料には、ハイドロキノン80%、アスコルビン酸20%という配合がされていますが、この際のアスコルビン酸はハイドロキノンが劣化しないために効果を使い果たしてしまいます。
*現在この原料は当院では使用していません。
お肌の役に立つビタミンC=ビタミンC誘導体(プロビタミン)
お肌のために働いてもらうには、ビタミンCを、化粧品に配合した時には何も働かなくて肌に塗ってから変化する形で配合することが必要です。
それが
ビタミンC誘導体(プロビタミン)
このビタミンC誘導体(プロビタミン)には様々な効能効果のものがあります。
今回は長くなるので、次回以降このビタミンC誘導体(プロビタミン)について解説していきますね!