クリニックのお休みだった昨日は、
京都で開催された再生医療研究会に勉強に行って来ました!
だいぶ前から、この日だけは秋田・東京ともにお休みにして参加しようと思っていた研究会です。
再生医療…に詳しい訳ではなく、実は、憧れの先生にお会いできる(しかも少人数制のセミナーで、直接お話ができる!)チャンスだったので、ただただその先生にお会いしたい一心で行って来ました。
私のあこがれの先生は・・・大阪大学大学院医学系研究科再生誘導医学寄附講座の玉井克人教授(*^▽^*)
医師になって1年目の時、当時弘前大学医学部皮膚科学講座の准教授だった玉井先生の講演を聞きました。
患者さんに対する思いや、研究に対する考え、最後に夢のあるお話をお聞きし、その時からずっと、「私もこんな世界になる医療がしたい」と今に至るまで思い続けている将来の仕事への道筋を作ってくださった方です。
わざわざ、ステロイドや保湿剤を塗るのではなく、皮膚の健康な人と同じように、日々の生活の中でケアが可能な、アトピー性皮膚炎の治療。
そんな治療ができるようになるのが、人生におけるの仕事のゴールかな…
写真の左が、玉井先生。16年ぶりにこんなにお近くでお会いすることができました。
再生医療のKEY 間葉系幹細胞
全く無知識のまま参加した再生医療の研究会でしたが、講演を聞いているうちに何となくですが理解できるようになりました。
医学部の学生時代に勉強した発生学とか、皮膚科専門医の勉強の際に理解していた、デスモソーム、ヘミデスモソーム、7型コラーゲンの遺伝子異常の話…などの知識があって、本当に良かった。
難しい話は割愛しますが、様々な細胞に変化することができる「間葉系幹細胞」というものがとにかくKEYなようです。
そして
骨髄細胞から、必要時(ある組織が大きく欠損したとき、やけどの時の皮膚欠損や、骨折の時の骨を再生させるとき)に間葉系幹細胞が出現して、組織の修復を行う。
さらに玉井先生グループの研究では、その間葉系幹細胞を呼び出すシグナル物質を製剤化し、それを注射することによって、損傷組織の修復ができる…そんな臨床応用まで来ていました。
あぁ、素晴らしい。
しかも、16年前にお話を聞いた時と全く変わっていない。
玉井先生は、会ってガッカリではなく、16年前と同じ、むしろそれ以上に尊敬できる憧れの先生のままでした。
せっかく京都まで行ったのですが、本日は秋田での診療がある故に研究会に参加しただけの一切京都観光なしのとんぼ返り。
でも、行って良かった(*^▽^*)