人は何を美しいと感じるのか
大学生のころ、夏休みを利用して友人と2人で日本3大美景を見る旅に出かけました。
車で1週間ほど時間をかけての旅行計画。
まず向かったのは、宮城県の松島
松の濃い緑と、海の青、そして空のスカイブルー、このコントラストが本当にきれいな景観でした。
続いて訪れたのは、京都の天橋立。
松島同様の色のコントラスト、そしてどのようにしてこのような自然の形状ができたのだろうという、自然の作り出す景観の美しさに目を奪われました。
最後、3つ目は広島の宮島。
内海の静けさとともに、夕暮れ時の赤いグラデーションの空、そして厳島神社の鳥居、厳かな雰囲気の中にある息をのむような美しさでした。
日本3景を巡って、いったいどの景観が一番美しいと感じたか…… そんなことを2人で語り合いましたが、結論は同じ、宮島・厳島神社だったのです。
この結果に、自分自身かなり意外性を感じたのでした。
自然のままが一番美しいという思い込みが覆された
それまで、世の中で一番美しいものは、人が作り出すものではなく自然界が作り出すもの…そう信じていました。
日本3景を巡る前も、松島か、天橋立どちらかが一番美しいのではないかと思い込んでいたのですが、実際3つを巡ってみて感じたこと。
それは自然と人の手が加わったものの融合が、最も美しいという事実。
美しさに対する、概念が大きく変わった経験です。
「美しい」印象は、手を加えることで完成される
美しいモデルさんの写真
確かに元々の造形の美しさもあるとは思いますが、そこに
髪をきれいに整え、髪のつやを出し、きちっと左右バランスの取れた眉を描き、メイクで均一な肌に整える
だからこそ、より際立って「美しい」という印象を、見た人は感じ取るわけです。
これが、寝起きでぼさぼさの髪のまま、全く手入れされていない眉や、シミやニキビ跡が目立つ肌で同様の写真を撮ったら、チャーミングな個性は表現できるかもしれませんが、「美しい」という印象を作ることはできません。
ありのままの自分・ナチュラルはただの怠慢
皮膚科の仕事をしていることもありますが、やはり、手を加えることはキレイを作っていくうえで不可欠と言えます。
なにも、顔を作り変えるというような手の加え方をしなさいとおススメしているわけではありません。
できる範囲で、整えることが大事ということです。
でも、全身をいきなり整えるのは難しいですよね。
そこで手軽に「美しい」印象を作るためには、大きな面を整える事をお勧めします。
大きな面・・・それは「肌と髪」です。
・髪を整える、つやを出す
キレイな肌は均一な色をしている
数人の皮膚科Drと話をしたことがありますが、皆が一様に納得したことは、「肌がキレイという事は、均一な色であること」です。
色が白いから、綺麗というわけではありません。
いろのムラがなく、全体が1色であればキレイに感じるのです。
しみ、くすみ、クマ・・・複数の色が肌色にプラスされるとキレイに見えませんから、コンシーラーなどで、カバーメイクすることがおすすめ
髪は艶があると、イキイキ美しい
10代の方と、60代の方を比べると、明らかに違うのは髪のつやや太さです。
10代は、髪がしっかり太く、つやつやしています。
一方、60代になると、髪のこしが無くなり1本1本が細く、そして、艶のないカサカサした質感になります。
そこで、髪をきれいに見せるためには、オイルの力を借りることが一番手軽。
オイル数敵を手に取って、髪全体になじまゼると髪の表面に艶が出てきれいになりますよ。
この際、オイルは数滴を手のひらに落とし、両手を合わせて温め手のひら全体伸ばしてから、髪の先端 → 髪全体 → 頭頂部 の順に乗せていきましょう。
このオイルを載せる順番、重要です。最初から、頭頂部に付けてしまうと脂っぽいべたついた頭皮という印象を与える危険性があります! ご注意ください。
皆様、ぜひ身近なひと手間からキレイを作っていってください。