皆様こんにちは。mikoです。
前回、ビタミンCの美白効果についてお伝えしましたが、大事なポイントがありましたよね。
そう
「表皮の深いところまで浸透しないと、美白効果が発揮されない」
ということ。
じゃあ、どうすればビタミンCは肌に浸透するの?
今日はここを深掘りしていきます。
そもそも「浸透する」って簡単じゃない
まずいきなりですが、クイズです。
さて問題!!
肌の表面にある角質層って、何のためにあるでしょうか?
チ、チ、チ、チ
答え:様々なものから体(肌)を守る バリア機能です。
外からの刺激や異物、細菌、そしていろんな物質から体を守るための、すごく強力なバリア。このバリアがあるおかげで、私たちの体は守られています。
じゃあ、このバリアをすり抜けて肌の中に入るには、どうすればいいか?
答えはバリアと相性のいい性質を持っていること
実は、角質層のバリアは「油と仲良し」な性質を持っています。だから、油に溶けるもの、油を身にまとっているものは、比較的すり抜けやすい。
逆に、油と相性の悪い「水」は…弾かれてしまいます。
ここで思い出してみてください。お風呂に長く浸かっても、水がどんどん体の中に浸透してくることってないですよね?プールで泳いでも、体が水でパンパンになることはない。
これ、まさに角質層のバリアが水を弾いているから。
さて、続けて2つ目のクエスチョンです。
ビタミンCって、何に溶けるか知っていますか?
チ、チ、チ、チ
正解は…水
ビタミンCは水には溶けるけれど、油には溶けません。
ってことは…
角質層は油と仲良し。でもビタミンCは水と仲良し。
あれ?ビタミンCと角質って相性悪くない?
そうなんです。ピュアビタミンCは、そのままだと角質層のバリアに弾かれてしまう。お風呂の水が体に浸透しないのと同じように、ビタミンCも簡単には入っていけないんです。
これが、ピュアビタミンCが「浸透しにくい」と言われる理由。
ピュアビタミンCのもう一つの弱点
浸透しにくいだけじゃなくて、ピュアビタミンCにはもう一つ困った性質があります。
それは、めちゃくちゃ酸化しやすいということ。
空気に触れると酸化する。水に溶かすと不安定になる。光に当たっても劣化する。
せっかく肌に塗っても、酸化したビタミンCでは効果がありません。
つまり、ピュアビタミンCを効かせるには
– 酸化させない工夫をする
この両方が必要になります。
浸透させるための条件

さぁ、ここからが本題ですね。
では一体、どうすればピュアビタミンCは肌へ浸透するのか?
研究によると、ピュアビタミンCを効果的に浸透させるには3つの条件が必要です。
条件1:pHを低くする(酸性にする)
ここ、めちゃくちゃ大事です。
ピュアビタミンC(アスコルビン酸)は、pH 3.5以下のとき、肌に浸透しやすい形になります。
なぜかというと、pHが低い(酸性)と、ビタミンCが電気を持たない状態になるんです。
ちょっと難しく聞こえますよね。簡単に言うと…
電気を持っていると、角質層に「弾かれる」。
電気を持っていないと、角質層の隙間を「すり抜けられる」。
だから、酸性にしてビタミンCから電気を取り除いてあげると、浸透しやすくなるんです。
ポイント:ピュアビタミンC美容液を使って「ちょっとピリピリする」と感じるのは、このpHが低いから。これは浸透しやすい状態になっている証拠とも言えます。ただし、肌が弱い方には刺激になることも。
条件2:濃度を高くする
浸透は「濃度勾配」で起こります。
これも簡単に言うと、濃いところから薄いところに成分が移動するということ。
美容液のビタミンC濃度が高ければ高いほど、肌との濃度差が大きくなって、浸透の勢いが増します。
研究で効果が確認されている濃度は10〜20%
ただし、濃ければいいってものでもない。20%を超えると刺激が強くなりすぎたり、逆に効果が頭打ちになったりします。
条件3:酸化させない
せっかく浸透しても、酸化したビタミンCでは意味がありません。
だから、商品設計では「いかに酸化させないか」がものすごく重要。
酸化を防ぐための工夫
– 遮光容器を使う(光で酸化するから)
– エアレス容器を使う(空気に触れさせない)
– ビタミンEやフェルラ酸を一緒に配合する(酸化を防ぐ仲間を入れる)
– 使う直前に混ぜるタイプにする(2層式など)
理想的なピュアビタミンC美容液の条件まとめ
1. pH 3.5以下 にする。これによってピュアビタミンCが浸透しやすい形になる
2.濃度 10〜20% などの高濃度が必要。 このくらいの濃度があって、初めて濃度勾配で浸透することができる
3. 安定性 &酸化防止処方 せっかくの高濃度ピュアビタミンCが、製品の中で濃度を保ち効果を肌の上で発揮できるようにする
この3つが揃って、初めて「ちゃんと届くピュアビタミンC美容液」になります。
商品を選ぶときのチェックポイント
ではいったい、私たちが商品を選ぶときには、どこを見て判断すればいいのか?
チェック1:濃度表示があるか
「ビタミンC配合」だけじゃなくて、「〇%配合」と書いてあるものを選ぶ。10%以上が目安。
チェック2:容器の工夫
透明なボトルより、遮光性のある容器。プッシュ式やエアレス容器だとより良いです。
チェック3:使用感
塗ったときに少しピリッとする感覚があれば、pHが低くて浸透しやすい状態の可能性が高い。(ただし痛いレベルは刺激が強すぎ)
チェック4:色の変化
ピュアビタミンC美容液は、酸化すると黄色→茶色に変色します。買ったときより色が濃くなっていたら、酸化が進んでいる証拠。使用期限内でも効果が落ちている可能性あり。
ビタミンC誘導体という選択肢もある
今までの話をまとめると…ピュアビタミンCをお肌に浸透させるのにはなかなか大変な条件が付きつけられています。
これを3つとも兼ね備えた商品は、かなり少数になるでしょうし、
そもそもpH3.5 と酸性が強くて、配合されている成分の濃度も高いとなれば、塗っただけで肌に刺激が強すぎるものになってしまう可能性もあります。
そこで、もっと効率的に肌に浸透するビタミンCってないの?
そう思った方、鋭いです。
実は、ビタミンCには、ピュアビタミンCのさまざまな欠点を改良したビタミンC誘導体という、安定性を高めた成分もあります。
しかもビタミンC誘導体の中には、肌への浸透力が高いものもある。
実際に
ビタミンC誘導体の中には、ピュアビタミンCの10倍以上浸透力の高いものもあります。
10倍も浸透力が高ければ、化粧品への配合量が少なくて済む=肌への刺激が軽くなる という利点もあります。
ただ、ビタミンC誘導体の欠点は、肌へ浸透した後で、ビタミンCへ変化するという1つの段階を踏まないといけないという点。
どちらが良いかは、肌質や求める効果によります。敏感肌の方は誘導体から始めるのも良い選択ですよ。
理想的なピュアビタミンC美容液の条件まとめ
ピュアビタミンCは水溶性だから、油と仲良しの角質バリアに弾かれやすい。しかも酸化しやすい。
だから、浸透させるには商品設計の工夫が必要で、
pH3.5以下の酸性処方
10〜20%の高濃度
酸化を防ぐ容器・処方
この3つの条件が揃った商品を選ぶことが大切。
商品を選ぶときは、濃度表示・容器・使用感・色の変化をチェックしてみてくださいね。
肌が敏感な方は、ビタミンC誘導体という選択肢もあります。

