先日、9時間半もかかっての晴天の中の登山。
実はその登山の2日後くらいから、顔中あちこちに、そして首の後ろにも一気にニキビが出ました。
ここ最近は全くニキビが出ない暮らしをしていたので、本当にいきなりニキビが増えて焦ったわけなのですが、正しい対処をしたので、2週間ほどですっかり治っています。
当然、シミにも、ニキビ跡にもなっていません!
今日は、私のように急に出たニキビの対処法についてお伝えします(^^♪
ニキビが全くない状態から、いきなり一気に増えた…それ実はニキビではありません
私の場合のような一気にできた出物…ニキビというより吹き出物と言った方が良いかな?
下記のような条件に当てはまる場合は、通常のニキビ治療をしても治りにくいし、間違ってニキビの治療をおこなうとかえって肌荒れがひどくなり、予想外に長引く可能性がありますので要注意です!
症状を見抜くチェックポイント!
2.普段ニキビはほとんど出ない
3.数日で一気にニキビが複数個出てきた
4.普段使わない基礎化粧品などを使った
5.いつもと違う環境にいた
このチェックポイントの3つ以上が当てはまるようであれば、その吹き出物は通常のニキビ治療では治りにくいもの。
この場合のスキントラブルは、かぶれ&炎症です。
ニキビの治療ではなく、かぶれの治療をしないといけません。
私のケースは、このチェックポイント5個とも当てはまりますので、当然症状としてはかぶれ&炎症。
そして、私自身が用いたケアは、
◎弱めのステロイドを1日1回塗る(*塗り方にもpointあり♪)
◎十分な睡眠をとる
◎ビタミンCとEの薬またはサプリメントを飲む
以上、4つのケアを行い悪化させることなく無事に2週間もかからずにスッキリ症状は改善
そして何よりもうれしいことが、ニキビ跡やシミにならずにすんなりキレイに戻った点です(^_-)-☆
さて、それでは
まずは5つのチェックポイントの解説、そして4つのケアのメリットに関して説明していきますね。
ニキビ?かぶれ? 5つのチェックポイント
チェック1:年齢が30歳以上
ざっくりと年齢で分けましたが、理由は何か環境の変化があった時に皮脂が出やすいか、それとも乾燥しやすいかという事を見分けるためです。
皮脂が出やすい年代:多くの人は、中学生~25歳ぐらいまでが一番皮脂の出やすい年齢。この年代の方は、確かに強い紫外線を浴びた時や汗を大量に書いた時に、一緒に皮脂が多く出て毛穴が詰まり、ニキビになることがあります。
30歳以上:皮脂の量がぐっと減り、大量の汗をかいても皮脂の分泌が少ないので乾いてしまう事があります。特に油抜きダイエットをしている人では皮脂の分泌が極端に減るケースもあります。
ニキビができるうえでは、皮脂が多く分泌されることと毛穴で皮脂とホコリや老廃物などが固まって詰まることが起こるので、皮脂の分泌が多くない30歳以上では、ニキビにはなりにくいと言えます。
チェック2:普段ニキビはほとんど出ない
普段ニキビがほとんど出ない方。
このような方は
・アクネ菌が肌に少ない
・皮脂の分泌が少ない
という基本的な肌の性質があるので、強い紫外線を浴びたからと言って急ににきびができることはまずありません。
チェック3:数日で一気にニキビが複数個出てきた
数日で一気に…という点がポイント。
ニキビのように皮脂やほこり、老廃物などで毛穴が詰まってというより、炎症が強くて毛穴が腫れている状態と考えます。
炎症が強いので、ニキビの薬のメインである、抗生剤では効果が出にくいし、炎症が強い時に不必要な抗生剤などで逆にかぶれてどんどん炎症が強くなることだって考えられます。
チャック4:普段使わない基礎化粧品などを使った
これこれ!!
診察をしていても、意外に皆さま見落としています。
何度聞いても「新しい化粧品は使っていない」とお答えいただくこともあるのですが、よくよく考えると試供品の下地クリームを使ったとか、急遽日焼け止めを買って使ったとか…実は、その新しく使ったものにかぶれて肌に症状が出ているのです。
私が今回一気にニキビっぽいものが出たのも、普段は1日中日陰の生活を送っているので(ほとんど仕事で屋内にいる)、日焼け止めを塗りません。
でも、さすがに晴天の中1日中外にいることが予想される登山。日焼け止めを「これでもか!!」というくらい塗りました。
どんなに肌荒れしにくい低刺激の処方の日焼け止めでも、やっぱりかぶれたりします。
チェック5:いつもと違う環境にいた
環境が違う…ということも、肌に予想外の負担がかかる状況になります。
・ホテルに宿泊した
・長時間車の運転をした
・海外旅行で長時間飛行機に乗った
・友達のうちに泊まった
・屋外に長時間いた
などなど。
いつもの環境と異なるところにいると、湿度やほこり、紫外線などなど、肌に炎症を起こすものにさらされた可能性があります。
5つのチェックポイントのまとめ
この5つのチェックポイントの要は「炎症が起きたかどうか」です。
炎症が起きた=炎症を抑える治療が必要
となります。
一般的なニキビ治療は
・殺菌力のある過酸化ベンゾイル
・角質や角栓を取り除くレチノイド
という、大きく3つに分類される薬の組み合わせで行っていきますので、これらニキビの薬、特に抗生剤や殺菌では炎症を抑えることができません。
むしろ、殺菌力のある消毒薬のような過酸化ベンゾイルを塗ったら、どんどんかぶれと炎症が強くなるケースだってあります。
それゆえ、ニキビの薬を塗っても「効かない」どころか「悪化する」というケースもあるわけです。
速攻回復!4つのケア
さて、今ある症状はニキビではなく炎症ということ、ニキビの薬が効かない理由がわかったところで、肌の状態を速攻で直して、シミにしないケアについて説明しますね。
まずは基本、スキンケアをシンプルに
とにかく原因を取り除くことが必要。
スキンケアを可能な限りシンプルにして、余計なことを一切しない。
・クレンジングもできれば1本でメイクも落として汚れも落ちるタイプ
・特に何も入っていないような、保湿だけの化粧水
・乾燥が強いようであれば、肌なじみの良いスキンオイル(スクワランやエミューオイルがおすすめ)
この3つで十分です。
クリームや、乳液タイプは刺激になるので使用禁止
ありがちなのが、肌荒れを何とかしようとあれこれ新しいスキンケアをプラスすること。これは全く必要ありません。
だって、おなかが痛い時に「よし、体にいい食べ物を食べてお腹を治そう」なんて思いませんよね。お腹が痛かったら余計なものを食べずに消化に良い物シンプルなおかゆを食べたり、むしろ何も食べずに胃を休めるのと一緒。
余計なものを加えないで、肌を休めてあげることが一番必要です。
大事なのでもう一度言います。
スキンケアを可能な限りシンプルいして、余計なことを一切しない
です。
クリニックで薬をもらう!弱めのステロイドを1日1回塗る
素早く炎症を抑えるためには、早めにステロイド軟こうを塗ることが一番です。
明日にはおさまるかな?
あと2,3日様子を見ようかな…
そんな躊躇をするより、すぐにステロイド軟膏を使っちゃった方が薬による副作用も起きにくいです。
使い方&塗り方にもポイントがあります。
・3日まで
・顔全体に塗る
・1~1.5㎝ほどを手のひらに撮り、両手で温めて軟膏を手全体にぬり、その手をポンポンと頬において馴染ませる。
*顔の上で軟膏を伸ばすとか、すり込むとか禁止!!!
3日で、本当に充分です。
1週間も使うと、薬を使うと治るけれど、やめると悪化する…
という悪循環に陥るリスクもあるので、注意してください。
最大の治療は、十分な睡眠をとること
とにかく、肌の炎症を早くに抑えるのであれば、7時間以上の睡眠をとって、体を充分に休め回復を促すことです。
「睡眠」って本当に大事。
肌の再生を促し紫外線の影響も軽減ビタミンCとE
最後に、炎症を受けている肌の再生におすすめなビタミンのご紹介です。
海外の論文では、ビタミンEは紫外線を受けた後でも積極的に摂取する事で、紫外線による肌のダメージをなかったことにしてくれることも報告されています。
この時に、ビタミンCも一緒に取ることがより効果的と。
クリニックから、薬としても処方できますが、まずは、お近くのお店でサプリメントとして購入するのでも充分。
当然、食事から積極的に取り入れるのもイイですよね♪
ビタミンC:かんきつ類、パプリカ(赤)、ブロッコリーなど
上記4つのうち3つはご自宅でできるケアですが、ステロイド軟膏だけは、きちんとどのタイプを使うか医師に処方をしてもらった方が安全です。
それに、ニキビなのかかぶれなの… 判断を迷うケースもあるので。
(今回省きましたが、大量の汗でニキビカビが発生…という場合もあります)不安な場合は、早めに専門家にご相談ください。
AdeBクリニック&FLALUクリニック
「AdeB秋田院」
所在地:秋田市中通一丁目4-3エリアなかいち@4の3 1階
「AdeB東京浜松町院」
所在地:東京都港区芝大門1-16-7 幸伸ビル3F
東京浜松町院への行き方はこちら
「FLALU大阪梅田院」
インターネットでのご予約
電話でのご予約
電話は、10:00〜19:00にてお電話ください。なお、火、日曜日が休診となります。
03-6625-5525
所在地:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目5−5横山ビル2階
クリニックに関するサイトはこちら「FLALUクリニック 大阪梅田院」