化粧品、購入するなら医薬部外品?

医薬部外品

第一弾:医薬品と化粧品の大きな違い&実は似ているところ
第二弾:化粧品、購入するなら医薬部外品?
第三弾:効果的な化粧品を見極めるには…発売している会社の考えを探るしかない

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皆様こんにちは。Mikoです👩‍⚕️

最近、化粧品について

めっちゃ勉強しています!!!!!!!!! (←無駄に自己主張😁)

化粧品の分野って、本を読んでもはっきり書かれていないことも多く

それだけではなく、ネットの情報にも細かい部分の「なぜ?」という根拠が書かれていることが少なくて

勉強すればするほど、謎が深まります……

そんな、化粧品の成分の謎の沼にずぶずぶ沈んでいる日々…😱

早くスッキリ、全部わかりたい!!

今回のお話は、その化粧品における謎の一つ「医薬部外品」についてお伝えします👩‍⚕️

化粧品の医薬部外品とは?

化粧品を選ぶ上で、「化粧品」と「医薬部外品」があるのはご存じでしょうか?

この違いって何だと思いますか?

医薬部外品の定義

化粧品は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、医薬品医療機器等法)」で「化粧品」と「医薬部外品」に分けられています。

 「医薬品医療機器等法」での「化粧品」は、美しく見せる、頭皮や毛髪を清浄にする、などを目的としたものです。「医薬品医療機器等法」での「医薬部外品」に区分される化粧品の多くは「薬用化粧品」と表示されていますが、にきびを防ぐ、美白に効果がある、などの「有効成分」を含有しています。

独立行政法人 国民生活センターのサイトでは上記のように定義されています。

この中の

「有効成分」を含有しています

というところがポイントです。

そもそも
化粧品…「〇〇に効く」という効能効果を表に打ち出してはいけない
医薬部外品…含有している「有効成分」の決まりに基づき「★★に効く」と言ってよい

という違いです。

つまり、「これに効きますよ!」ということを、テレビのCMや、広告、商品パッケージなどに書いてもよいかどうか ということが、化粧品と医薬部外品の大きな違いと言えます。

医薬部外品の方が化粧品より効果が高いの?

ふむふむ🧐
医薬部外品と化粧品の違いは、なんとなく分かりました。

では
有効成分が効くと言っている分、医薬部外品の方が化粧品より効くのでしょうか?

これ、めちゃ気になりますよね。

結論から言ってしまうと…

必ずしもそうとは言えない。商品ごとに違う

え😲それってどういうこと???

医薬部外品というものは、「前例に従う」という承認基準があります。

この
前例に従う…ということは、過去に「成分A」で濃度〇〇で配合した時に、効果があった。安全性は確認された
という
過去に承認した処方(化粧品の有効成分配合比率のこと)と同じなら、医薬部外品とすぐに承認をとれる…という基準です。

さっぱりわかりませんよね😣😑

実例を出しながら説明しましょう!

医薬部外品の化粧品に配合されている代表成分 アスコルビン酸(ビタミンC)

このアスコルビン酸は、普通の化粧品にも、医薬部外品の化粧品にも配合されています。

ただし
普通の化粧品に配合されている濃度は… 化粧品の会社ごとに好きに決められる
医薬部外品に配合されている濃度は… 3~5%程度と決まっている。

ウンウン🥰
医薬部外品の方がちゃんとした濃度で配合されているじゃん。やっぱり医薬部外品の方が効きそうね🤗!

っと思った方😁  
ちょっと待ってください~~~~

では質問!
アスコルビン酸を10%配合した製品は化粧品?それとも医薬部外品?

有効成分が多く入っているので、
医薬部外品でしょ! と思うじゃないですか。

実はここがひっかけポイント!

医薬部外品として安全性が確認されている3~5%より、多くアスコルビン酸が配合されています。

つまりこれは「前例に従っていない」のです。

だから

アスコルビン酸10% 配合の製品は「 化粧品」ということになります😲

え~~。ですよね。

アスコルビン酸の濃度が高いほうがより効きそうなのに、医薬部外品じゃないなんて。

なんだか納得いかない回答ですが、これが決まりなので仕方がない。

「前例」がなければ、

・どんなに効果がわかっている成分を配合していても
・有効成分を2種類を混ぜてより効果的な結果を示しても
・画期的な成分が新しく開発されても

医薬部外品にならない = 効能効果を表示できない  ということです。

化粧品の方が実は有効な成分を配合している可能性もある

そうなのです。

化粧品に分類される製品の方が、もしかするとより良い効果が期待できる可能性だってあるのです。

この可能性はすべて、化粧品を作っている、会社の姿勢次第。

医薬部外品にしか配合できない有効成分もある

なんだか、医薬部外品を選ぶメリットが分かりにくくなってしまいましたが、医薬部外品にもいい面もあります。

その一つが、医薬部外品にしか配合できない有効成分がある ということです。

代表的な成分だと

トラネキサム酸

もともと薬(つまり医薬品)な成分です。

まぁ、でもこちらに関しては、医薬部外品だから選ぶ…というよりは、トラネキサム酸配合だから選ぶ という成分表を見ての選択になるかな😂😂😂

そう考えると、医薬部外品というくくりは

「有効成分の効能効果を表示してよい」という、化粧品を作る会社にしかメリットがないかもしれません。

効果を期待する化粧品は配合されている成分から吟味する

効果を期待する、

・シミが薄くなって欲しいなぁ~
・シワが目立たなくなって欲しい
・ニキビを治したい

そんな思いを込めて化粧品を選ぶ際には、配合されている成分をしっかり見極めて、選ぶことがオススメです!

効果的な成分研究中!のMikoおススメ成分

さてさて、あれこれ化粧品と医薬部外品についてお伝えしましたが

化粧品成分の沼にずぶずぶはまっているMikoが、今おススメの成分を最後にご紹介します🔬

美肌、美白、たるみ防止、コラーゲンを増やす… 肌のために最強の成分、それは「ビタミンC」

その中でも、きちんと効かせたい真皮の近くまで、肌に塗るだけで届く夢のような成分

APPS

「APPS」とは「ビタミンC誘導体」です。

化粧品の配合成分としては「アスコルビン酸リン酸パルミチン酸」や「パルミチン酸アスコルビル3リン酸」などと表示されています。

私も、今はこのAPPSをメインに配合した化粧品の試作品を作りながら、使い心地、効果などを確認中✍️

マスクでこすれてシミが濃くなっている人などに、効果を確認しているところです! 

皆様に早くお披露目できるよう、頑張ります💪 

皮膚科医の自信作を楽しみにお待ちください👩‍⚕️

Youtubeでも、みな様のお役に立ちそうなスキンケア情報なども発信していますので、ぜひご覧ください📹

ビタミンCの効果について基本編!ビタミンCについて知っておいて欲しいこと

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