Dr.mikoの美肌教室:シミ治療の効果、ぞくぞくと

Dr.mikoのお肌教室

皆様こんにちは。

ここ最近、シミ治療を続けていらっしゃる方の効果が目に見えて分かるようになってきて、嬉しいなと感じています。

やっぱり、シミの治療はカンタンにすぐ終わるものではなく
数か月ぐらいの長期戦で見た方が良いなと感じています。

顔全体の色素沈着:リペア治療2か月で薄くなってきた

最初の患者さんは、半年ほど前に顔全体が赤くなり、その後顔全体に強い茶色の色素沈着を生じた方です。
秋田県内の皮膚科クリニックさんからのご紹介。

お顔全体に、メイクをしても隠せない強い色素沈着。
う~~~ん。何とか改善してあげたい。

プランとしては
1)まずは何が原因でこの色素沈着が起きているか、探す
2)シミ治療のどの治療が一番効果的か、それぞれ試してみる
  ①強いシミレーザー
  ②弱いシミレーザー(レーザートーニング)
  ③塗り薬の治療

というところです。

1)は
とにかく、顔全体の強い茶色の色素沈着。通常のちょっとしたかぶれとか、日焼けでは起こりえないくらい強い症状なので、何か原因があるはずです。
その原因物質なり、原因になるような行動を続けたままではどんな治療を行っても上手くいきませんので、色素沈着を引き起こしているものがいまだに続いていないか確認します。

いろいろご本人と確認した結果
・4か月ほど前から内服し始めた薬がある
という情報を得ることができました。

その薬を調べたところ、多形紅斑(全身の赤い皮疹)、光線過敏性などの報告がありました。
つまり、この薬の内服によって、光線過敏+炎症後色素沈着などを起こしている可能性があります。

まずは、薬に反応を起こしていないか検査です。

結果が出るまでは10日ほど

その間に2)について検討していきます。
患者さんからご協力を頂き、頬の一部、それぞれ部位を決めて
①~③のシミ治療をスタートしました。

10日後…
1)の薬の刺激試験は 陰性(明らかな反応なし)
2)①強いレーザーは変化があまり分からない
  ②弱いレーザーも変化なし
  ③塗り薬はやや反応がある

という事で
内服薬は念のため中止をしつつ、③で全体の治療を行うという方針を立てました。

そして

2か月が経過した先日、
ご本人と診療の際に「まだ色素沈着は残っているけれど、明らかにきれいになってきたよね!」
「色素沈着があるところときれいなところの境目がぼやけてきたよね!!」という変化をお互いに確認できるところまで来ました!

まだまだ完全にキレイに戻るには長い道のりだと思いますが、それでも少しずつ改善してきていることが確認できて、治療の方向性としてはこのまま進んでいくので良さそうという事が確認できました。

やっぱり、シミの治療は結果が見えてくるまで時間がかかるものです。

取れにくい肝斑に…設定を変えてレーザー照射 3回で薄くなった

続いてのシミ治療患者さんは、肝斑
全体の肝斑はレーザートーニングを10回ほどおこなって、かなりきれいになっています。
でもでも
目の下にL字型に残るややはっきりした肝斑

この部位だけがどうしてもしつこく色が残ってしまっています…

そこで、こちらの患者さんにご提案した方法が
通常のトーニングレーザー治療とは異なり、部分的に強く照射する方法。

そう、以前このブログでもご紹介したアザに対してレーザー照射するときの強さです。
このアザ治療の時の設定は
・すでに5回以上レーザートーニング治療を行っているケース
・万が一、肝斑が濃くなる可能性もご納得
上記2点を満たす場合にご提案しています。

最初から、強いレーザー照射をおススメできない理由は、強い刺激で肝斑が濃くなってしまう可能性があるからです。

こちらの患者さんも、万が一濃くなる可能性も了承のうえで、アザ設定のレーザー照射を受けてくださいましたが

結果は大成功!!

3回の照射が終わった段階で、最後までしつこく濃く残っていたL字型の肝斑が薄くなりました!!
あともう一息で、消えるくらいまで (^_-)-☆

シミ治療は、気長に・根気よくが必要

2症例の経験を踏まえても、いつも感じることは
シミの治療は「気長に根気強く続ける」事が必要だなという事です。

受診される皆様のお話を聞くと
シミはカンタンに取れそう!と思われているケースがほとんどですが、
実はそんなに簡単ではありません。

2~6か月ほどかかることも腰を据えて考えながら、治療に臨まれることをおススメします!
でも
頑張った分、結果が出ますのでお楽しみにしていてください。

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